Pinky
雨が激しい音で
アスファルトを叩きつける。


時折
地響きのする雷が
鳴り響く・・・・・・。



 まいったな・・・・
 雷あんなに苦手なのに・・・・


今頃ピンキーがまたどこかで
うずくまっている姿を
想像すると
胸が痛んだ。


「ピンキー!!」


歩行者もまばらな地下鉄の出口まで
走った。



あてもなく
ピンクを探していたように
走り回る。


もしかして
このままピンキーもいなくなったら


そう考えると
またあの日の絶望感が
胸に広がった。
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