Pinky
夏の終わりの雨は
体を冷やすから・・・・・


俺は震えながら
部屋に戻ってきた。



ピンキーはやっぱりいなかった。




「マジでどこにいるんだ…」




台所のテーブルの上に置かれた
皿の上のウインナーが
寂しそうに俺を見ている気がした。



罪悪感と孤独感
そして・・・空虚感が
次々と襲ってきた。



あの日のように
雷が怖くて
誰かにすがっているんじゃないだろうか



 もう帰ってこないかも……



窓の外をずっと見てた。



ピンキーも俺を待って
窓を見てたよな・・・・・。


もう少ししたら
また出よう・・・・・・。



どうか帰って来てくれますように……
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