Pinky
体が温まったから
また外に出た。


雨は小振りになっていた。



「ピンキー~!!」


俺は大声を上げて
走りだした。



ピンキーに早く出て行けと
言ってたくせに
今じゃ…戻ってきてくれと
騒いでる。



 自分勝手だよな~



ピンキーの存在がこんなに
大きくなっていることに
今頃気づくなんて


「バカだな~」


これが恋とは言えないかも
しれないけど


アンリとは違うかもしれないけど

今の俺には
ピンキーも大事な存在だって



「ピンキーどこだ~~」


完全に暗くなった
街の中を駆け回った。
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