Pinky
「ピンク!!」
なり振り構わず
俺は必死で近所を探しまわった。



上司が言ってた


「猫は死に目を飼い主に
見せたくないんだってよ。」


街頭の明かりが
つきはじめた。

俺はパニックになった。



ピンクは死に場所を探しにいったのか…



「ピンク!」




「ピ~ンク~~~~」



あんな体でどこに行ってしまったのか



 死ぬなよ…


死ぬなら俺の腕の中で・・・・



ピンクが見つからない恐怖感と一緒に
今まで味わったことのない
孤独感が俺の心に
広がった。


ポツン…ポツン…



天気予報で言ってた。
大気の状態不安定だって…


バリバリバリ!!!!


雷鳴が鳴り始めた。
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