Pinky
kazuto~10~
俺はうつら・・・うつら・・・
後悔と罪悪感のはざまで
あの日のピンキーように
イスに座って
出窓で眠っていた。


嫌な夢ばかり見て
何度も起きては
ピンキーの姿を探した。


ピンクのベットを見ながら

「ピンキーまでいなくなったら
どうしたらいい?
それも傷つけてしまった…」


俺はどんな気持ちで
この雨の中を過ごしているだろう

ピンキーを思えば
胸がひきちきられる思いだった。


秋に近づいて
朝はひんやり冷えた。



朝日が昇るのも
少し遅くなった。


何度も起きては窓の外を見ていた。



 探しに行こう・・・・



洋服を着替えていた時だった。
< 151 / 231 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop