Pinky
帰りに美味しいものを
いろいろ購入して

部屋に戻ると
ピンキーはまだ眠ってて
テーブルのおにぎりも
そのままだった。



「大丈夫か?」

さすがに俺も揺り起こした。



「ん……」
眉をしかめてピンキーはまた
大きな寝息をたてていた。


 大丈夫かな


額に手をやると
朝よりはよくなっていた。


冷たいタオルを額においた。


「ごめんな…俺のせいで……」


眠ってるピンキーに声をかけた。



「早くよくなれよ……」


ピンキーが静かだと
俺の部屋での時間がこんなに
退屈なものに
なってしまう……


寝転んでテレビを見てても
なんだかつまらない・・・・・



いつも俺のそばには
誰かがいて…
俺は一人になったことはなかった。


最初はつぐみとピンクがいて

つぐみは出て行ったけど
ピンクが残ってくれた


ずっとピンクと一緒にいて
でもあの日ピンクが突然いなくなって


ピンキーが現れた……



「なんかの運命なのかな」
そうつぶやいた。
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