Pinky
「バカヤロー・・・・」

俺は携帯をソファーに投げつけた。



ピンキーが心配そうに
俺をみている。


「おいで・・・・」


俺はピンキーを抱きしめる。


「和人さん・・・・
アンリさんが心配だわ・・・」



「うん・・・・」



「きっと連絡してくると思う。
その時は・・・・
その時は しっかり抱きしめてあげて」



 抱きしめる?


ピンキーを抱きしめるのと
アンリを抱きしめるのとは
何がいったい違うんだろう……


ピンキーを抱きしめると
安心するんだ・・・・・
まるでピンクを抱きしめてるようで


いつの間にか
俺の中でピンキーという人間と
ピンクと言う猫が
クロスし始めていた。


 愛おしい・・・・と
 愛してるは違うのかな……


俺の中で葛藤が始まる・・・・・
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