Pinky
携帯にアンリがアドレスを
送ってきた。


俺はすぐに
メールを返信した。



『大丈夫なのか?
返事待ってる。
心配で気が狂いそうだった。』


俺は胸の高鳴りを
おさえられなかった。


今でもアンリのそばに
飛んで行きたい


そう思いながら
送信ボタンを押した。



 どうか返事がかえってきますように



仕事が終わってから
練習予定だったけれど
設備点検とかで
急に中止になった。



後ろめたさも手伝って
ピンキーにショートケーキを
おみやげにして
帰ってきた。



カギを開けて
暗い部屋に入った。



部屋の奥からうめき声がして
俺は驚いた。



「ピンキー?」



「あ…あれ…れ…
今日は……早…いの…ね…」


とぎれとぎれの言葉を
明るく言おうとしている。


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