Pinky
「大丈夫か?」



俺の腕の中でピンキーは
力なく笑った。



「なんか…お腹の風邪かな……
痛くって……薬飲むよ…」


脳裏に積もっていた
夢の記憶たちが起きかけていた。



「病院行こう!!」



「いいよ。
すぐ…治るから……」



「だって夜中もそうやって
苦しんでいることあるよな?
俺ずっと夢かと思ってたけど」



ピンキーは動揺を隠せない。



「夢よ・・・・」


「だってさ・・・」



「とにかく病院は行かないから
心配してくれ…たのにごめんね…
ちょっと休んでていい?」



「今夜は俺が作るよ」



「やった~……」

ピンキーはそう言うとまた
お腹をおさえて
うずくまった。


「おい…マジ大丈夫か?」



ピンキーは手をあげて
ベットの中に潜っていった。


不安な空気が流れた


 あれは夢じゃなかったのか?
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