Pinky
「修杜とは話したのか?」



「仕方ないもん……。
修杜の言ってることよくわかるわ。
このまえね…和人が送ってくれて
グアムに行った時も
みんな若くても家庭を持ってて
『スポーツ選手は支えてくれる
奥さんが必要だ』って言ってた。
私は……まだまだ
自分の自由には生きられないから……
今 修杜と一緒にいる人は……
修杜の支えになってくれるんだって……
だから…もう引くしかないじゃん……」



「そっか・・・・。
でも辛いから休むことにしたんだろ?」




「歌えないの……
誰のために歌うんだろうって
そう感じたら
歌おうとしても声が出ないの…」


アンリの声は最後の声が聞こえなくなるほど
か細くはかなげだった。



「俺を頼ってくれるなら
待っててくれるか?」



アンリの声が震えた。


「ごめんなさい…
本当にごめんなさい……」



「いいよ。
俺も会いたいって思ってたんだ。」



眠ってるピンキーを確認して



アンリに会いに行くことに決めた。


 行ったからって
 どうなることでもないし……


ピンキーには出張と言っておこう



 まだピンキーと離れたくない……


優柔不断な自分が嫌いになりそうだ……
















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