Pinky
俺は部屋に飛び込んだ。


「ピンク?どこ?ピンク?」



部屋を必死に探すが
ピンクはいない・・・



「やっぱ…外……」


俺はまた
雨の中に飛び出した。



「ピンク?ピンク!!!」


俺の声が
くそったれな雨の音に消される。



「ピンクの声がきこえないだろ…」


俺はもう大泣きになっていた。



「ピンク・・・ピンク・・・・
どこにいるんだよ!!」



「ピ ン ク ~~~~~!!」


頭上で稲光
その時 ものすごい音に雷が鳴った。


バリバリバリ

さっきまでの音の数倍はでかい
さすがの俺の恐怖感が増した。



 おちたな・・・雷・・・




真っ白な線を描いて雨が俺の視界を
遮っていた。


 今日は無理だ…


あきらめて引き返した。

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