Pinky
「今だったら
和人のものになるよ私……
抱かれたいって
すごく思ってる……
恥ずかしいけど…
それが今の気持ちなの……」



「マジ?
めっちゃ…嬉しいけど
でも…今 アンリは傷つき過ぎてて
誰でもいいから
支えられたいと思ってるんだよ。
それは別に俺だからとか
そんなんじゃないんだ……」



「違うよ
和人だからだよ……」



「サンキュー・・・・
俺さ負けず嫌いなんだよね…
特に修杜にはガキの頃から
絶対に負けたくないっていう
歴史を積み重ねてる……」



「修杜もだよ・・・・
和人は一番大事な親友だけど
一番手ごわいライバルだって
言ってたもん……」



「修杜が?」


俺はうれしくなって
ついつい笑ってしまった。



「和人ってすごくいい顔して
笑うのね……。
ピンキーはいつも
和人の笑顔見られてうらやましいな~」



ピンキーのこと言われると
胸が痛む・・・・。

俺自身が
ピンキーと離れて暮らすことに
まだ恐怖を感じてる。
ピンクがいなくなったとき
感じた


絶望感 孤独感 空虚感


それを救ってくれたのは
あの日拾った
ピンキーっていう女の子だったから…
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