Pinky
「うわ・・・・」

家の前の
公園の木に落ちたんだ…
太い木が根元から
ばっくり折れていた。



「すげ・・・・・」
ピンクはこんな雷の下で
どうしてるんだろう……


そう考えると
ピンクが可哀そうで
また泣けてきた。



 俺が窓あけていったから


そんな後悔ばかりが俺を襲った。



また稲光が頭の上で光った。



 ひ・・・・
さすがにさっきの音を聞いたら
俺も怖い・・・・。


耳をふさぐとまた
ものすごい音が鳴り響いた。



 めっちゃ…怖い…ぞ…



その時だった・・・・

 ミー・・・・ミー・・・

どこからか声がした。



 ん?


空耳かもしれないけれど
もしかしたら・・・・
そう思うと俺はそこらじゅうを探しまわった。



「ピンクか?ピンク?」

俺は呼び続けた。
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