Pinky
「こら~すすまねーよ」


和人は私から離れようとした。
その時
私は和人がアンリの元に
行ってしまうんじゃないかって
錯覚に陥った。



「出張……で疲れてるのに
ごめんね……」


和人の目が泳いでいた。



「具合悪いのにほっといて
ごめんよ……」




「もう…どこにも行かないで……」

思わず口にしてしまった言葉



私は神様の残酷な条件を
飲むしかなかった・・・・・。



 和人を愛してる………



「どうした?」
和人が慌てている



「私のそばにいて・・・・・・。」



「いるよ・・・・」



私は和人を抱きしめた。
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