Pinky
「アンリさんに会ったんでしょ?」



「え・・・・」


和人の目が止まった。



「和人さんは……
アンリさんを抱きしめられた?」



「知ってたのか……?」



「和人さんのことは
なんでもわかってる。」




「知ってて笑って
送り出してくれたんだ?」



「そうよ。
私は和人さんが幸せになる
お手伝いをしてるんだもん」 



「嘘ついてごめんな…
辛かっただろ?
俺の嘘知ってたんだから……」


和人は申し訳なさそうに
私を抱きしめた。



「よかったね・・・・・
気持ち伝えられて……」



本当は
心が痛い・・・・・


「サンキュー・・・・」
私のことを思って
和人はうれしさを隠している


それが悲しかった。
< 192 / 231 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop