Pinky
「何言ってんだ?」


俺は部屋の電気をつけようとしたら


「ダメ・・・
つけないで・・・・」



雷の稲光が
ピンキーの悲しい顔を照らす



「私が死んだら泣く?」


「やめろ
考えたくない・・・・・」



「どのくらい悩んで
自分を責めるの?
あの時私が望んだように
抱いてあげたらよかったって…」




「やめろ・・・・」




「和人が悲しむのに……
またこうして二度も
同じことしてしまう……
今度はピンクとの別れよりも
ずっと…悲しいね……」



俺はピンキーを強く抱きしめた。



一瞬昼間のように
明るく部屋を照らして



雷が空を爆音を立てて
流れて行く・・・・・・・
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