Pinky
ひきずるようにして
半分腰を抜かした人を
とりあえず玄関に入れた。



「ちょっと待って」


バスタオルをもってきて
その人にかけた。



「ありがと・・・」


真っ白なワンピースに
茶色い長い髪の毛…

よく顔は見えないけど
若そうな感じ




「ちょっと入りますか?」



「だけど・・・・
べちょべちょで・・・・」


長いドレスからは水が滴ってる。


「そのまま風呂に行って。
着替え貸すから
洗濯機貸すから洗っていいよ。
乾燥機あるからすぐ乾くし・・・・」



知らない人間をあげるのも
下心でもあるって言われたくないけど
あのべちゃべちゃなまま
玄関にいられても…


雷はまだおさまらないし…


向こうが拒否すれば
もうそれ以上は声かけることも
ないけれど・・・・・・



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