Pinky
「どうして雨の中…こんなとこに?」


「雷が怖いんです。
あれが鳴ると私は怖くて怖くて
恐ろしい音だから……」



「そういえば何年も雷って
鳴ってなかったような……」



「こんなにひどいのは
初めてです。」


女の子の目はキラキラと光っている


 マズイ・・・
 可愛すぎる・・・・・


「まだ若いでしょ?
心配してるんじゃないか?
家に電話したら?送ってくよ。」


「え・・・あ・・・はい・・・
別に家はいいんです・・・・。
遅くなっても帰らなくても
全然いいんです。」



「そ…なんかあったら困るよ。
俺だって勘違いされたくないし
今厳しいんだからさ…
それにさ男の家に簡単に来たり
風呂に入ったり
俺だからいいけど
他の男だったらなんか起きちゃうよ・」

急に少女の行動が
無防備で気になった。


「あ・・・すみません。
でも・・・きっといい人だって
わかったから・・・・」



少女は困ったようすでそう言った。


「どっちにしても
俺も巻き込まれたくないからさ
親に電話して」


そう言った。
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