Pinky
洗濯機のアラームが鳴った。



「乾いたようだから
着替えて・・・送っていくよ」



「あ・・・はい・・・」



女の子はそう答えたけどまだ
ココアを飲んでいる。



しばらく女の子が動くのを
待ってたけど
一向に動く気はなし……



「ね?きみ・・・・」


しびれをきらせて俺は
きつめの口調でそう言った。


女の子は泣きそうな表情で
体を固くして


俺を見つめた。



「私を…私を…飼って下さい…」


俺は驚いて
しばらく茫然と見ていた



「私をピンクの変わりにして・・・」



女の子はそう言った……
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