Pinky
「な・・なんだよ・・・。」

俺は急に罪悪感で
女の子を静かに起こした。



「ここにいさせて・・・・
お願いします。
一週間でいいんです・・・。
一週間たって邪魔だってやっぱり
思ったら出ていくから・・・・」


ぴんくの鼻の色に似た
唇が震えている。



「学校とかあるんだろ?
親は?俺捕まったりしたくない。
未成年だろ?」


「絶対迷惑かけないから…
お願いします・・・・。
あなたも寂しそうだから・・・・
私と一緒の気持ちなんじゃないかなって」




「さびしい?
そりゃ…大事にしていた猫が
いなくなったんだ。
寂しいに決まってる。
猫をひろうならまだしも…
人間の女をひろうなんて……
それも飼ってくれなんて
ちょっと信じられない……」



「人間だから負担に思うんでしょ?
だからピンクにしてください…」



「ピンクじゃないし…」


女の子は床に額をすりつけて
土下座した。


「お願い…行くところがないの…
一週間だけ……
それだけ…でいいから…」


俺は頭が真っ白になった。
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