Pinky
「和人さんって可愛い~」

ピンキーがケラケラ笑った。



 ヤバイ・・・

ピンキーの笑顔にドキンとした。



「早く食べないと遅れちゃうから…」


その言葉に踊らされて
俺はピンキーの作った食事を
慌てて食べた。



「いってらっしゃ~い」


ピンキーは玄関に
飛んできて
ネクタイを直した。



「ピンクはこんなことまで
しないぞ・・・・」



「あ・・ごめんなさい・・・」


ピンキーは手をとめた。



「言っとくけど
金目のものはないから。」




「はい・・・・・」





ピンキーの顔が曇ったが
俺はそのまま玄関のドアを閉めた。
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