Pinky
シャンプーの香りに目がさめた。



 !!??


目を覚ますとピンキーが
俺を見つめていた。



「おい…ちょっと……」


俺が慌てて起き上がろうとしたら
ピンキーが

「ピンクならこうして
よりそっていたんでしょう?」


そう言って俺を抑えつけた。


「和人さんは私をあの雷雨から
救ってくれたから・・・・
私は和人さんの悲しい心を救ってあげたい。
一人ぼっちではきっと
立ち直る時間がかかるから……」


ピンキーの目はよく見ると
猫の目に似ていた。


ピンクの目は透き通った茶色だった。


黒目の奥にある色に
吸い込まれそうだった。


「今度は私が和人さんを
救ってあげるから・・・・・」



ピンキーはピンクがするのと
同じように俺の顎に頭をすりつけて


俺の目を見て

「うふふ・・・」

と悪戯っぽく笑った。
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