Pinky
早く帰るって言ったけど
俺はついつい同僚たちと
すすきのに来ていた。


仲間たちと仕事の激論をして
いきつけのスナックの
女の子にお酌されて
いい気分でカラオケを歌う。


昔は、カラオケボックスがよかったけど
最近は上司との付き合いも増えて
いかに昔の曲を
うまく歌うか
女の子の評価を見ながら
スナックが楽しくなった。



俺らと同じ年の女の子たちは
だいたいが恋愛してもいい年で


同僚がこの間
一人をお持ち帰りしてた。



「カズくん…今日 私時間あるけど?」



いつもモーションかけてくる
アリサちゃん…


 素顔見たくないな…


「だめだよ~俺には彼女いるからさ~」


「いいじゃん~わかんないって~」
アリサちゃんは積極的だけど


 ごめん…タイプじゃない


家にかえればつぐみも同じ顔してるもん。


うま~く断るのも
大人の約束事・・・・・・。


「じゃあ…絶対今度ね」
アリサちゃんは耳元で囁いた。
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