Pinky
小さい頃から走るのが好きだった。


よく走っては
母親とはぐれて迷子になったくらい
じっとしてるのが苦手だった。


そんな俺に母親がサッカーを
進めて
俺は幼稚園からサッカーの
クラブチームに入った。


そこで同時期に入った
修杜と出会った。



修杜とはどっちが点をとったか
競い合い
負ければ悔しくて悔しくて
次では絶対
自分が勝つと誓った。


いつのまにかお互いに
芽生えた信頼感と
そして底にある競争心


俺は修杜に負けるのだけは
嫌だった。



好きだから
絶対に負けたくないって・・・・



小学生にあがったころから
二学年上の試合にでた。


どっちも呼ばれればいいけど
俺が呼ばれず修杜が呼ばれれば
家に帰って
泣いた。


かあさんが
「そうやって悔しくて泣いてる気持ちを
努力に結び付けれれば
和人は大きく成長するから」

そう言って応援してくれた。


現時点での差は
俺が途中で努力をしなかったからだとは
絶対に思いたくないけど



志の差は・・・・
認めるしかない・・・・・


走りながら
あの時代のことが
走馬灯のように思いだされた。
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