Pinky
「おかえり」

少し薄暗くなった部屋から
ピンキーが飛び出してきた。



「ただいま~ピンキー
いい子にしてたか?」


俺はピンキーを抱き寄せて
頭をなぜなぜした。


「な…どうしたの……?」


なぜなぜしてたら
上目づかいのピンキーが
驚いた様子で俺を見てた。



「今日は俺 会社から走ってきたんだぞ~
えらいだろ?ピンキー!!」



ピンキーを高く持ち上げた。



「キャ…ちょっと……」
みるみるうちに頬がキレイな
ピンク色に染まった。


「重いから…下ろしてって!!」



はにかむピンキーが笑える。


下に下ろすと
ピンキーが
「何なの?和人さん?」


そう言って俺を睨みつけた。



ピンクに染まった頬が
初々しくて
可愛かった。
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