Pinky
電話を切って
自分を落ち着かせようと
していると


「何してるの?」
ピンキーが出てきた。


「あ…」
ピンキーには言ってもいいことなのに
なぜか言えなかった。


「あ…いや…明日
ちょっと遅くなるよ。
夕飯はいらないから・・・・
それからさ・・・
好きなもの食べて
電気つけてテレビ見てていいんだからな」

なんとなく後めたさ



「はい~
ありがと・・・・」



「おいで・・・」
俺はピンキーを俺の前に
いつものように
呼んだ。



ピンクとはこうして
寝るまでの時間を過ごしていた。
いろんな話を一方的に
ピンクにしゃべりまくった。
仕事のこと
腹のたつ上司のこと
それに
最近遠ざかっている恋の話




「またさ・・・・仕事
 押し付けられたし……
アイツは俺の先輩だっていうのに
仕事しないんだから・・・さ~」


最近一番愚痴ってる
先輩の存在



「今辛くてもきっと
押し付けられた仕事は
和人さんの力になるよ。」


ピンキーの言葉が
ちょっぴり嬉しい俺だった。


胸の奥深くに
後ろめたさを残しながら……
ピンキーの後姿を見つめている。
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