Pinky
約束の時間を30分も過ぎてしまった。

途中 メールを何度もいれながら
やっと助手席に
アンリを乗せた。



信号の間にアンリを
会話しながらゆっくり見つめる。



 めっちゃキレイだな



ピンキーには可愛さがあるけど
アンリは美しいという
言葉しか見当たらない。




「お仕事何してるの?」


「俺は経理なんだ。
数学大好きって人間だからさ」



「数学??
うわ~最悪だわ。
数学 大嫌い~~~~」



「そっか?
答えがはっきりしてて好きだけどな」



「そういう考えね」

アンリの透明感のある
笑い声が車の中に響き渡る



贅沢な時間を過ごしてる


俺はそう思った。
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