Pinky
やっぱり部屋ま真っ暗だった。



玄関を開けると
ピンキーがいつものように
「おかえりなさい~」


「電気つけとけよ~
なんかそれで見えるのか?」



「寝てたからいいの~」



「全く~律儀な奴だな~」



ピンキーの頭を撫ぜた。



「ん・・・?」



ピンキーが鼻を動かした。


「な…なに・・・・・」



「香水の匂いがする…
どっかで嗅いだ匂いだけど……」



 敏感だな・・・・・


俺はピンクにしてたように
ピンキーには心の中を
見せようと思っていた。


隠し事をするたびに
俺とピンキーの関係は
ギクシャクしてしまうから……
あくまでもピンキーは
ピンクとして
ここにいるって
言い張ってるから……                                                        
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