Pinky
「実は…アンリと会ってたんだ。」


ピンキーは口を
あんぐりあけて


「だから嗅いだことある匂いなんだ」




「犬みたいだな~」




「だって和人さんは無臭だから…
ありのままの和人さん…だから」



 ありのまま・・・


「それって褒め言葉か?」



「もちろん」



心なしか
ピンキーの顔が曇っていた。



「どした?」



「ううん~教えてくれて
ありがとう~
それでどうだったの?
お話聞きたいわ~」


ピンキーはそう言うと
部屋に先に入っていった。
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