Pinky
ピンキーにピンクと遊んでいた頃の
ようにしつこくかまっていた。



「和人さん しつこいですね~
いいとこでやめないから
最後には・・・・」



俺の指をカプリと噛んだ。



「いて・・・・」



「もうしつこい~」


俺は不思議だった。
噛まれた指を見ながら
ピンキーがピンクに思えてきた。


「この結末って・・・・
たまたまだよな~」



「え・・・?なんで?」
ピンキーが少し慌ててた。



「俺がしつこいとピンクは必ず
最後は噛むんだ~
なんかこの痛みがなつかしい……
ピンクはいったいどうしてるんだろ…」


急に寂しくなった。


「いつ俺に会いにくるのかな……
猫としてくるのかな…」



俺はピンキーを抱き寄せた。



「会いたいな・・・
もう一度だけあのピンクの鼻に
触れて…抱きしめたいな~
突然いなくなってさ…あいつも
ひどい奴だよな……」


ピンキーは俺の胸に顔を
こすりつけた。
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