愛してるを心から

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私は今、兄の部屋の前にいる。


何故だって?


それは、明日夏祭り一緒に行って貰うためですよ・・・


ノックしようと、扉の前に手を伸ばす。


と、ガチャっと扉が開いた。


私が呆然と立っていると、良兄ちゃんが笑った。


「なんか気配感じると思ったら・・・っ、裕子だったとは・・・っ・・」


大きな声で笑うお兄ちゃん。


私の顔は一気に赤くなって、気がついたらお兄ちゃんを叩いていた。


「笑うな、笑うな!これでも、気配消してたんだぞ!」


言い訳です。


照れ隠しになってない言葉。


ってか、気配消すってどんだけ凄い人なんだよってね。


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