愛してるを心から


知んない、知んない、知んないー!!


無視し続けて、そのまま部屋へ入った私は、机の椅子に座った。


だらりと、机にもたれ掛かって、ドアのほうを向く。



・・・ちょっと、やりすぎたかな・・。


後悔している自分と、大丈夫だろうと思っている自分。


複雑な感情のまま、私は体を起こした。


目の前には、去年の夏祭りの写真。


お母さんが撮ってくれたその写真の私と良兄は、すっごく笑顔だった。


その笑顔を見ていると、自然と心が和らいだ。


意地になってる自分が、バカらしく思えた。


・・謝ろう。


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