愛してるを心から
バタバタと階段を駆け下りて、扉を開けると実と茉莉がいた。
「あれ、茉莉がいるー」
私の不満そうな声に、茉莉の顔がゆがむ。
「いちゃいけないのー?せっかく裕子にお土産持ってきたのに」
茉莉の手には、ケーキの箱がある。
私は目をキラキラと輝かせた。
「ケーキ!」
飛びつこうとする私を止め、茉莉は「ハイハイ、後でねー」と家の中に入っていった。
ズルズルと引きずられながら、部屋まで行く。
「ジュースもってくるね!」
二人を案内してから、私はキッチンへと向かう。
3人分を用意して、おぼんへのせ私はまた階段を上る。
流石に3回はきつい・・・。