愛してるを心から
「皆、大好きだよ・・・」
箸を止め、私はそう呟いた。
すっごく大好き。
皆、皆。
大好きな、かけがえのない友達・・・。
「今更?」
クスクスと、玲衣が笑い出す。
前へと、視線を向けるとみんな微笑んで私を見ていた。
「あたしも、みんなも裕子の事大好きだよ。だから、忘れないで。なんでも、相談してね」
実が、私の膝にのっているお弁当を置き、ギュッと私の体を抱きしめた。
佳乃ちゃんも、私の手を握る。
私の頬に伝う涙を、茉莉が指先ですくった。
「泣き虫」
優しく笑ってそういった茉莉。