愛してるを心から
「あたしだって分かんないよ。・・でも、付き合うかも知れない」
茉莉は私が持ってきていた麦茶を飲んで、ため息を吐いた。
私の気持ちはぐるぐるしている。
それでいいの?茉莉。
ただただ、茉莉に問いかける。
「それって、その人を傷つけることになるんだよ?もちろん茉莉も辛いでしょ?」
そんなのきっと茉莉にも分かってるはず。
だけど、私にはこの言葉しか思いつかなかった。
「分かってる、分かってるけど・・もしかしたら、好きになるかも知れないじゃん?」
茉莉の声がだんだん小さくなる。
黙り込む茉莉に、私も声が出なくなった。