愛してるを心から
私は気持ちを隠すように、いつものように微笑んで手を振った。
翔の顔が私から、監督にうつる。
その瞬間私の顔は一気に赤く染まった。
うわわわわ・・・!
どうしよう!どきどきが止まんない。
翔があまりにかっこよすぎて・・私には毒だよ~!
てか、翔がピッチャーって、え?えぇー!?
そんなことを思っている間にも、ゲームはもう再開していた。
はじめのバッターは、9番。
私たちの学校は、まず1点を先取している。
相手チームは無得点。
ボールがキャッチャーのグローブの中へ、吸い込まれるように入っていく。
「ストライク!」
審判の声がグランドに響く。