愛してるを心から
■バイバイ■
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次の日、私は起きてすぐ翔に電話した。
起きてすぐって言っても、10時過ぎてたけど・・・。
数回のコール後、翔の小さな声が聞こえた。
「・・・裕子、どうした?」
若干、笑ったように翔がいう。
だけど、私には笑っているようには聞こえなかった。
それどころか、悲しく聞こえた。
「話が、したい。・・お願い、明日会ってくれる?」
翔の気持ちを知りたい。
私の気持ちを伝えたい・・。
「・・・分かった、じゃあ、あの川原で」
ちょっと間をあけて、翔がそういった。
翔が受け入れてくれて良かった・・・。
本当は、いやだって拒否されるかと思ってたから・・・。