愛してるを心から
茉莉の家は、私の家から30分かかる場所にある。
一刻も早く行くには、速度を出来るだけ保たなくちゃいけないけど、そんな余裕私にはなかった。
今まで、茉莉は私が泣いたり、くじけたりしたとき、いつもそばに居てくれた。
そばにいて、笑っててくれた。
茉莉が一人で苦しんでいるんなら、私が今度は茉莉の代わりになる。
友達だから、というのとはちょっと違う。
茉莉は、もう家族みたいに当たり前のように私の近くに居た。
だから、きっと私にとって茉莉は親友を飛び越えて、一種のパートナーなんだと思う。
だから私は、茉莉のところへ行くんだ。
これって、運命共同体って奴かな?
と、とにかく急がなきゃ。
公園を抜け、一車線の道路を走り、なんとか辿り着いた茉莉の家。
少し、短縮した分早くついた。