愛してるを心から
私はなんだか、無性に寂しくなって茉莉の髪をぐしゃぐしゃにすると驚いたように茉莉が私を見つめた。
「茉莉のばか、謝んな!」
ごめんなんて、言われたらどうしていいかわかんなくなる。
「だって、この前・・・あたし・・・なのに、いきなり電話して走らせて、困らせて・・・帰るの遅くして・・・」
もごもごと茉莉は、私に言う。
「そんな事、私気にしてないから!傷ついてるのに見捨てるような奴じゃないもん!私」
私がびしっと茉莉にそういうと、拍子抜けといった顔で茉莉が私を見ていた。
急に茉莉は笑い出して、「裕子、強くなったね」なんていうから、私はまた茉莉の髪をグシャグシャにした。
「もー!そんなにしたら髪もげる!」
さっきまで泣いていた茉莉が、怒りながら私に言う。
確かにやりすぎました。
ごめんね?