愛してるを心から


きゃっきゃきゃっきゃと笑っている私達。



さっきまでが嘘のように思える。


「裕子、今日泊まって行ったらいいよ、もう暗いし」


そう言って笑って、私を見る茉莉。


「うん、じゃぁお言葉に甘えようかなー」


私も笑って、茉莉をみた。



11時を過ぎて、やっと私たちは布団の中に入った。


時計の音だけが響く。



「裕子・・」


茉莉が、突然私の名前をよんだ。


「なに?」



「あたしね、あの後告白の返事をするために学校に行ったの」


暗い部屋の中に、茉莉の声だけが響く。


私は、ちいさく返事をした。


「きっと部活があるから、いるんだろうなって思って・・・。」

















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