愛してるを心から
「馬鹿よね、別れてから気づくなんて・・・。彼を傷つけてから気づくなんて・・。」
茉莉はかけていた布団を頭まで被った。
誰も喋らない部屋の中で微かに泣声が聞こえる。
そんな空気の中、私は静かに口を開いた。
「・・・いいんじゃない?好きになったんなら・・・」
「でも、傷つけちゃったのに・・もう好きって言えないよ」
茉莉は布団を掴む手を強めた。
「茉莉はまた諦めるの?逃げるの?好きなら好きっていいなよ・・・。私も、頑張るからさ」