愛してるを心から



私も、翔に好きだって、離れたくないんだって言うつもり。



私もいま、茉莉と同じスタートラインに立ったのと同じなんだ。



「あ・・あたしは」



「うん・・」




「諦めたくない」



「うん、それでいいんだよ・・。一から、また新しく彼のことを思っていけば」



にこっと笑って、茉莉をみる。



茉莉もいつの間にか私のほうをむいていた。



「あたし・・・頑張るね」


さっきまで暗かった茉莉の顔が一気に明るくなった。



小さく頷いて、私は目を閉じた。



頑張れ・・・茉莉。




頑張れ・・・わたし。



それぞれ道は違うけど、目指すゴールは同じようなもの。



だからこそ、力を合わせて向かうんだ。



君というゴールへ。











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