愛してるを心から
――翔side
俺は、君を愛してる。
もう、止まらないほど君に溺愛している。
それが、何よりも恐いんだ。
君を君で無くしてしまうかも知れないことが恐い。
俺の深すぎる愛で、君を壊してしまうかもしれない事が・・・恐いんだ。
―――――――
君の存在を知ったのは、一年の冬。
冬の間、野球部はなかなか外では活動できず、廊下周りを走ることが多かった。
放課後、いつものように廊下を走っていると教室に誰かいるのが見えた。
ただ、なんとなくだった。
気がついたら、足を止めその子を見つめていた。
この時間どこも部活がある。
必ずどこかには入らなければいけないから、殆ど教室には人がいないはず。
だけど、彼女は一人暗い教室に居て、窓から外を眺めていた。