愛してるを心から



彼女と別れてからの俺は、誰にも悟られないように平然を装う行動をとるようにした。



彼女が俺の事を嫌えば、もう彼女を傷つけることはない。



そう考えて・・。



出来るだけ裕子から、距離を置いた。



そして、彼女とは目を合わせぬよう心がけた。




全て、嫌われるため。




だけど、そんな行動をとればとるほど、彼女が好きな気持ちが溢れてしまう。



本当は、抱きしめてただ強く抱きしめて彼女を腕の中から離したくない。




あのほんのり赤い唇に、自分のぬくもりを残したい。




だけど、それではまた自分の事だけだ。



自分の気持ちを優先させて、彼女を気持ちを持て遊ぶようなものだ。



この気持ちをどうすればいいのかわからない。




心が気持ちで押しつぶされて、破裂してしまいそうだ・・・。










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