愛してるを心から
彼は、予想通り驚いた表情をした。
そして、少し戸惑ったような声を漏らしながら「・・・うん」と呟いた。
「なんか、ちょっと嬉しいかも」
彼は、突然そういって私をみた。
顔がまた赤くなっていく。
何か喋らなきゃ、と頭では思っているのに、なかなか声に出せない。
「俺達、近づいたね。数センチだけど」
ハハっと、彼は笑った後「じゃ、また明日」と教室を出て行った。
乱れる息。
何故だろう、気づいた瞬間。
声もでなくなっちゃったよ・・・。
私、きっと・・。
ううん、絶対。
翔が好きだ・・・。