愛してるを心から

■風■



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    ―――――


昨日からずっと、私の熱は冷めない。


ずっと、体中から湯気が出ちゃうんじゃないかってぐらい熱い。


朝からずっと、ボーとしたままだ。


これじゃ、勉強にもならない。


「若池、P158を読んでくれないか?」


私は、ノートをずっと見つめたまま動かない。


やっと、頭に入ってきたころには、先生の頭には怒りマークがついていた。


「ボケッとしてるなよ、若池。」



そう先生に言われて、立ち上がりページをめくる。



やっと開いたときには、頭の中がめちゃくちゃになっていた。



ぐわんぐわんする頭。


とても読めそうじゃない。


どちらかというと、倒れてしまいそうだ・・・。




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