愛してるを心から



というよりも私が家を出る時からもう始まっていたのだけれど・・。




河津に何を言われるか・・・。



「最悪じゃんー・・・」



ほんと最悪。



体育祭の日にまであいつに人を侮辱するような言葉聞かなくちゃいけないなんて・・。






そう私が頭を抱えていると茉莉は私の手を引っ張って走り出した。



「実!ごめん、先行ってー!」



恥ずかしいぐらい大きな声で茉莉は実にいう。



実はというとにっこりと穏やかに微笑んで私たちに手を振っていた。




のんきすぎますよ実さん。



そこはもっと羞恥心というものをもってくださいよ。




特に茉莉!








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