愛してるを心から
強引に引きずられて私は茉莉とグランドへ。
もちろん怒られること決まっている。
だけど、どう見回しても河津の姿はない。
皆個人練習をしていた。
「先生は?」
茉莉が近くの子に聞く。
「遅れてくるんだって、なんとか行進の前にはくるって行ってたけどこの様子じゃどうなるのかな?」
河津が遅れる?
てことは、いない?
ていう事は、怒られない?
ラッキーッ!!
茉莉は小さくほっと胸を撫で下ろした。
もちろん、私も同じように胸を撫で下ろす。