愛してるを心から
3組は2位だった。
だけど走ったあとの先輩たちの顔はそんな事どうでもいいぐらい気持ちよさそうだった。
次の種目は2年の学年リレー。
茉莉は「よっこいしょ」と立ち上がって私を見つめた。
「絶対、勝つ」
胸の前で拳をつくりギュッと握った茉莉。
大きく頷いて私は茉莉へと笑った。
「おう!行って来い!」
全力で応援するからね!
頑張ってきて・・・!
審判の人がピストルを上へあげる。
「よーい!」
その声と同時に足を後ろへ引く。
「スタート!」
パンッ!激しく鳴り響いたピストル音。