愛してるを心から
ほらまた、閉じる瞼。
いつか、ちゃんと彼女を見られる日が来てほしい。
そう願う自分は、やっぱり自分勝手だ。
だけど、願ってしまう。
それは、君が誰よりもいや比べ物にならないほど好きだから。
物思いにふけている間にいつの間にか競技は始まっていて、一緒のクラスメートが俺を呼んでいた。
苦笑いを浮かべて走っていく。
開始のピストル音が響き、俺のクラスは最下位。
その状態が俺の番まで回ってきて、少し焦る。
だけど、その焦りと緊張が徐々に高まる度にどんどん興奮してきてしまうのがちょっとした俺の癖。
わくわくする。